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自閉症の子どもに漂白剤を飲ませると治ると言う悪質なデマ
SNSで漂白剤で自閉症が治ると言う恐ろしいニュースが流れてきました。
漂白剤を使った危険な治療法
YouTubeなどに特効薬として漂白剤を飲むことが動画として上がっているようです。
実際に飲ませてしまっている親もいるようです。
こう言うのは内容問わず、常にこの先もたくさん情報が出て来ると思いますが、親がしっかりと判断して見極めなくてはいけません。
表現の仕方なのかも知れませんが、そもそも治す?と言う意味をもう一度考えなくてはいけないのでは。
自閉症スペクトラムは治らない
次々と登場する発達障害のためのサプリ
SNSをやっていると頻繁に、発達障害児に向けたサプリの広告を目にします。
- こどものリパミンPSカプセル
- リラップ ホスファチジルセリン(PS)配合サプリメント
などのサプリです。
どれくらいの知名度があるのかはわかりませんが、かなりの頻度で広告を見るので知っている親も少なくないのではないでしょうか?
リパミンPSカプセルの口コミを見ると「うちの子が最近変わりました」という文言がかなり目につきます…
育児のことで悩んでいる親に向けてのサプリメントです。
きっと我が子が発達障害やその可能性が少しでもあるのではないか?と心配になっている方にとっては、こういった商品がかなり気になる存在になってしまうのではないでしょうか…?
藁にでも縋りたくなるような気持ちで、子供を愛するがゆえに障害を克服しようと様々なものに手を出したくなる心境はわからなくもないですが…
我が家にはもし効果があるのだとしても、今の所、こういったサプリは全く必要ないです。
親によって考え方や価値観は様々ですし、障害に対する向き合い方も異なるので各家庭がそれぞれ考えれば良い話で、確実に大きなお世話なのですが…
市販のサプリメントは、あくまで健康補助食品でしかないのです。
自閉症スペクトラムのサプリの注意
世界中の科学者や医師が何十年も研究を重ねても、はっきりとした原因や対策が見つかっていない自閉症スペクトラムという障害が、リパミンPSカプセル口コミの様に数か月飲んだだけで変わるでしょうか?
それ自体も個人の感想でしかないので、何とも言えませんし、効果があったことを実感できた親御さんもいるかもしれないのですが…
ダイエットや美容系のサプリメントと同じ様に、障害児向けのサプリメントが軽く取り扱われていることに対しての違和感が、かなり大きくあります。
広告がこれだけ大々的にされているということは、売り上げもかなり上がっているのでしょう…
育児メディアなどで、運営者の知らない所で、勝手に広告が出稿されるような状態だったとしても、こういったサプリメントに対しては大手メディアであればあるほど取扱には注意しなくてはいけないのではないかと思います。
まぁ、それを一人が記事にした所で意味があるかどうかはわからないけれど…
SNSでは、発達障害、自閉症が治るか?治らないか?で頻繁に論争が巻き起こっています。
我が家は、最初に娘が二歳半検診の時に、心理士の先生に自閉症スペクトラム、ADHD、軽度知的障害の診断を受けた時から「治らない」と言われています。
また、六歳まで子育てをしながら、娘の自閉症スペクトラムが治るものではないと自分でも理解しています。
それどころか、最初は軽度だった知的障害も、年齢が上がるとともに中度になり、今では重度となっています。
だからといって、娘は成長していないわけではなく、親子教室、早期療育、療育センターやデイケアやダンス教室などを通じて、親が想像していたよりもずっと成長しています。
発達障害が治る?治らない?かは親がどうしたいか?
個人的に発達障害が治る?治らない?は、言葉を置き換えると、親が自分の子を普通にしたい、周りの子に追いつきたいか、自分のペースで良いと言っているかにも聞こえます。
当然ながら、この論争は価値観が違う者同士で絶対にお互いが納得することはあり得ないと思います。
治ったという意見は、大体がどの学習教材を使って、どの教育方法論でとか出てきますが、何を持って治ったかの根拠はありませんし、診断基準もないでしょう。
視力が悪い人が、眼鏡をかけた、コンタクトレンズを入れたというのを治ったというかどうかはわかりませんが、支援やサポートで根本的に治すことは難しいのではないでしょうか?
あんまり、こういう話題には踏み込まないようにしていたけれど、個人的には「治す」という言葉に違和感を感じます。
成長して大きくなったら治る?楽になる?
「もうちょっと大きくなったら楽になるね」「小学生になったら手が離れるね」最近、よく言われることです。
自分も含めて近くにいる家族や周囲で娘にかかわる人はなんとなくそんな気がしていました。
しかし、それは大きな勘違いで、けして、実際にはまだまだそんなことはないのです。
確かに成長と共に前よりも理解が増えて、話が通用する場面は増えました。
でも、まだまだ365日24時間誰かが付いていないと、自閉症スペクトラムの娘は生きていくことができないのです。
オムツも就寝時以外は取れて、トイレも自分でしたい時に行く事が出来る様になりました。
しかし、それは100%ではなく、結局は誰かが付いていかなくてはいけない状態なのです。
食事も同様で、食べれる物も増えたけれど箸どころか、スプーンもフォークも一人では使えないのです。
お風呂も一人で入る機会は増えたけれど、完全に目を離すことはありません。
生活をしていくことは、「介助なし」では、まだまだ困難なのです。
そして理解が増える分、今まで出てなかったような特徴も成長と共に出てくるかもしれません。
他害行為や自傷行為も体が大きくなるにつれて激しくなるかもしれません。
そして介護する大人も体が大きくなれば反抗された時に、抵抗できなくなってくるでしょう。
これは愚痴や不満ではなく、勝手に娘が成長するに従って勘違いしていた自分が忘れないように、ハードルを上げてしまわないように書いておこうと思いました。写真の様に油断したら、いつでも水に落ちそうなのだから、ちゃんと見守らなくては。
自閉症スペクトラムはそのうち治る?大人になったら大丈夫?
自閉症スペクトラムという障害だと娘のことを説明すると、大人になれば治るもんだと勘違いしている方が未だに多くいます。
発達が遅いだけで、大人になったら言葉も喋れるようになって、行動も落ち着いてきたり、理解も出来る様になって、
そのうち普通に社会に出れるようになるのではないか?と馴染めるのではないか?と思っている人は多くいます。
実際に「もうちょっと大きくなったら大丈夫でしょ?」とか「小学校に入るまではわからないよね」なんて言葉もあります。
ゆっくりでも成長して今までできなかったことが、どんどん出来る様になっている娘を見ていると、
親である自分でさえも、いつかそんな日が本当に来るのではないかと勘違いしそうになることもあります。
もちろん、全ての面でレベルアップして少しずつ成長していって欲しいし、そうなれるように最大限のサポートをしていきたいと思っています。
それでも自閉症スペクトラム、重度知的障害、ADHDが大人になって完治する事はないでしょう。
アメリカとかドイツとかで薬が開発されるのかな?すごい医者が現れるのかな?わからないけれど…
今、6歳になって思うのは自閉症スペクトラムという障害を抱えている上で最高に幸せな人生を送って欲しいということです。
まだまだ未熟過ぎてダメダメだけれど、治らないという意味を親が本当に理解した上で、良い道に進めるようにサポートしていきたいなぁ。
きっと自閉症スペクトラムの一番の治療方法は家族や周りが変わることのような気がします。
発達障害児は出来るだけ早く自立が出来る様に準備した方がいい?
将来的に親がもし死んだときのことを考えると、出来るだけ早く自立が出来る様に準備をした方がいい!
親から離れて暮らせる準備をした方がいい!という意見をよく耳にします。
きっと体験者である親が言っているのだから、本当にその家族にとってはそうなんだと思います。
でも、いまいち自分はピンと来ていません。
今から娘が20歳になった時に入るグループホームのことまで考えることはちょっと想像力が乏しいせいか…無理なのです。
超個人的な予想でしかないのですが…正直、10年後に娘が今と同じようなサービスがグループホームなどで受けれるようには思えないのです。
(現在あるグループホームなどがこれから先、システムがどうなるかなんて誰もわからないのですが…)
もちろん最低限の国からの援助や支援が全部無くなることはないにしてもです。
そんな偉そうなことを言っている割には、だからと言ってどうする?と言う考えや計画がばっちりとあるわけではないのですが…
なんとなく、そんな10年後に向けて早く準備をした方がいいという意見を聞いて、天邪鬼な自分はそんな風に思ってしまったのです。
とりあえず、健康診断の結果が悪くなかったので安心だったのですが、障害児を持つ親として将来への生き方をもっと考えなくてはいけないなと…
恐らく、今よりももっと自分の家族は自分で守らなくてはいけなくなってくると勝手に思っています。
これから先、家族以外で信頼できる人をどれだけ作れるかが本当に重要な気がしています。